ハウスメーカーを決める前に、
モデルハウスや住宅展示場のお家を見に行ってみたい!
どんな点に注意して見に行ったらいいの?
チラシやCM、ポスティングの戸別配布などで、モデルハウスや住宅展示会の案内を目にして、ハウスメーカーを決める前にせっかくだから見に行ってみたいと思いますよね。
無料で綺麗な住宅を見ることが出来て、しかも、キャンペーンやイベント時には参加するだけでノベルティやクオカードの来場特典もあったりして・・・。なんだかワクワクしますよね。
しかし、モデルハウスの見学はそんなワクワクが詰まっているからこそ、沼にハマりやすく、気づけば抜け出せなくなってしまうなんてことも・・・
そこで今回は、ハウスメーカーを決める一つの手段として、みんなが大好き『モデルハウス見学』のポイントや注意すべき点について解説します。
色んな住宅を見て参考にしつつ、自分たちの理想のお家に出会えるきっかけになれば良いね☺
モデルハウスって何?どこで見ることが出来る?
モデルハウスとは、ハウスメーカがマイホームの購入を考えている方向けに自社の家を宣伝・販売する目的のために建てた住宅のこと。建てられた場所別に分類した場合に、主に分譲地に建設された「分譲型」と、住宅展示場に建築された「住宅展示場型」に分類されます。
① 分譲型
一般住宅の建設地にハウスメーカーが戸建て住宅を建て、マイホーム購入検討者が見学できるようにしたものです。モデルハウスを実際に見てみて気に入ったらそのまま購入できるようにしているパターンや、ハウスメーカーによっては、実際にお客さんが建築した注文住宅を入居前の一定期間、参考に見学できるようにしているパターンもあります。
② 住宅展示場型
ハウジングセンターや住宅公園とも言われており、さまざまなハウスメーカーによって宣伝目的のために建てられた戸建て住宅が展示された場所で見学をすることができます。住宅展示場型のモデルハウススペースでは、週末や大型連休などにイベントが開催されることも多く、家族で楽しみながらお家づくりを進めることができる場所となっています。
モデルハウス見学のメリット・デメリット
メリット
- お家づくりの疑問点についてその場で質問できる
- 建材や工法などの知識がつく
- ハウスメーカーの家づくりに対するコンセプトや強みなどの特徴を知ることができる
- 内装や床材、照明などを見て参考にできる
→モデルハウス見学の最大のメリットは実物の家を体感できることです。多くの人はこれからマイホームづくりに取りかかろうという段階のため、見学に行くことでグッとマイホームづくりの意欲が高まります。それぞれのハウスメーカーには営業担当者がついているので、せっかくですので、いろいろな疑問を解消できる良い機会を思う存分活用できるといいですね。
また、私たちは間取りが決まった後、内装を検討している段階で、改めて契約したハウスメーカーが行っているモデルハウス見学にいきました。照明の付け方やアクセントクロスの有効な使い方などの内装を重点的に見ることで、参考になることがとても多くて最終段階でのモデルハウス見学も実はすごくオススメです。(ハウスメーカーによって対応が可能かどうかは分かれると思うので、確認してみてくださいね。)
デメリット
- 体力を使うので疲れる
- 見学中や見学終了後(後日)の営業の連絡が来る
→シンプルですが、最大のデメリットは”疲れる”ことでしょう。モデルハウス見学の際はハウスメーカーの営業さんが付きっ切りであることから、どうしても疲れてしまうんですよね。
それから、見学時にはほぼもれなく住所・氏名などの個人情報や住宅建築に対する意向や現在の進捗、家族構成や年収などのアンケートを記入することになります。そのため、後日、別のモデルハウス見学の案内などのチラシや電話連絡があることが考えられます。
モデルハウス見学の際の注意点
モデルハウスはキラキラと夢がたくさん詰まった素敵な空間になっていますが、そこにはお客さんに住宅の購入や建築を促すような魔法がたくさんかけられているのです。そこで、私たちはモデルハウスを見る際に次のことを忘れてはいけません。
① モデルハウス(住宅展示場型)の大きさは現実的ではない!?
② オプションが必要以上に盛りだくさんになっている!?
③ 実は日常生活では不便な間取りになっている!?
① モデルハウス(住宅展示場型)の大きさは現実的ではない!?
住宅展示場型のモデルハウスって、どれもかなり大きな物件ばかりが並んでいませんか?もちろん、各ハウスメーカーが、お客さんに自社の住宅をアピールする場ですので、小さくて弱々しい住宅をモデルハウスとして建てるなんてことはないので、当たり前ではあるのですが、それにしても大きいのです。
モデルハウスを見て、ワクワクした気持ちを各ハウスメーカーの建てる素敵な住宅を見ることを目的としているという場合は、モデルハウスに足を踏み入れた時点でその目的は達成されるのですが、より現実的に住宅の建築を考えている場合は、土地の大きさや住宅の延床面積を考えると、モデルハウス並の広さを持つ住宅はなかなか現実的ではない可能性が高いと思います。
そのため、モデルハウスの間取りを体感したならば、「こんな素敵なお家を作れる会社なんだ~」「こんな豪邸素敵だなぁ~」という気持ちになって、家づくりのモチベーションをアップさせるという事には効果バツグンだと思います。
② オプションが必要以上に盛りだくさんになっている!?
先ほどと同様なのですが、モデルハウスはかなり贅沢に作られています。それは設備なども同様で、施主の「あれがあったら良いなぁ~」「これもつけたら便利だろうなぁ~」がモリモリ含まれていると考えてよいと思います。
トイレやキッチン、お風呂場の設備をはじめ、造作棚や外壁などもおしゃれ感や高級感があって素敵だなぁと思うものが多くあるのですが、実はモデルハウスだから設置している(できている)といったものも多く、あれもこれも自分たちのお家に設置しようと考えてはいくらお金があっても足りない!!なんてことになりかねません。(中には太陽光や外壁などのように、設置(素材)によって固定資産税の金額にも影響するものもあるため、後々の事まで考えて検討した方がよいものもあります。)
もちろん、せっかくのモデルハウス見学なので、気になる設備や仕様、オプションがあれば、その会社ではいくらで設置できるかを聞いて、ハウスメーカー選びの材料とするという使い方は思う存分やった方がいいので、そこは遠慮せずにどんどん聞いてみてください。
③ 実は日常生活では不便な間取りになっている!?
自分たちで間取りを考えてみた人はモデルハウスを見学していくうちに気がつくことがあります。それは、「モデルハウスって実は生活しやすい作りになっていないよね?」ということです。これは、分譲型には当てはまらないケースかもしれませんが、住宅展示型には多く当てはまります。
最近では、分譲型のモデルハウスも”宿泊体験”ということで、実際に泊まってみて住み心地を試すというものもあるので、そういった場合には体験して自分たちにあった間取りや設備となっているかを確かめるのも良いと思います。
ただ、住宅展示型ではなかなかそうはいきません。先ほど記載したように、設備もそうですが、間取りも来場者に購入意欲を持ってもらうため、必要以上に広かったり、生活のしやすさとは別の観点、魅せやすさに重きをおいて作っていたりします。(例えば、お風呂場の横に客室用の和室を置いてみたり、より開放感を持たせるために玄関から抜けるようなリビングや階段の吹き抜けを作ったりといった具合です。)
すごく素敵に見えるモデルハウスの内部も、生活のしやすさや使い勝手のよい導線とは決してイコールではないので、注意しながら楽しめると良いですね。
ちょっと待った!!こんなことしていませんか?混乱を招くNG行動とは
それは・・・『モデルハウス見学をいつまでも続けること』です。
モデルハウスって、マイホームを持ちたい人にとって夢がたくさん詰まった場所ですよね。見るだけでマイホームを手に入れたような感覚になって、”自分の家族がここに住んだらどんな生活になるかなぁ~”なんて、想像しながらワクワクした時間を過ごすことができます。
玄関を開けたその瞬間からもう楽しくて楽しくてテンションが爆上がり!!というところ、それがモデルハウスなんだと思います。
ただ、モデルハウスの見学を目的なくして続けてしまうと、楽しくてやめられない(正確には止め時がわからない)という状態になってしまう恐れがあります。これは、様々なモデルハウスを見ていくうちに、その全てが良く見えて自分たちのライフスタイルにあった求めているお家から遠ざかってしまう。ということになりますし、ハウスメーカ決めを始めマイホームゲットまでの道が遠のいてしまいます。
モデルハウス見学の際は「何を目的に見学するのか?」ということを常に意識しつつ、「いつまでに住宅を手に入れたいのか」を頭に入れて期間を逆算して、終わりある見学を行ってください。
モデルハウス見学はとっても楽しいもの。
ハウスメーカーの特徴を知って比較する材料にしたり内装を参考にしたり、有効に活用してね☆
- モデルハウスは分譲型と住宅展示場型がある。どちらも少しずつ特徴があるので、自分たちにあった形式の見学が◎
- モデルハウスのメリットデメリットを理解した上で、是非見学に行ってみよう
- 住宅展示場型は特に、実際の住宅とは間取りや仕様がかけ離れている場合も。理解した上で豪華な作りのモデルハウス見学を楽しもう
- 一番のNG行動は「いつまでも見学を続けること」。素敵なお家を見て参考にしつつも、自分たちの家づくりを進めるよう頭を切り替えるべし!
コメント